1,小さなことの重要性
ボクは常日頃、物事の大小というのはいかなる場合においても相対的価値観でしかないと考えている。
そう言うのならなんだこのタイトルは、と言われてしまうかもしれないが、これは多くの人にとってあまり重要には見えない事柄を指している。つまりここに言う小さいとは特定の物事において極めて詳細であることを意味する。
ボクが思うに、全ての事柄は、ここに言う小さなことによって成り立っている。
すなわち小さなことを無視するということは、物事の本質を見極める上で自殺行為といえる。
もし世界で1番優秀な人間が決められたとしたら、その人はきっと物事をより細部まで洞察し、その本質を正しく理解できる人だろう。
ある誰かが起こした行動によってある変化が生まれるとしたら、逆にその変化を読み解くことによってその誰かの行動を予測することができる。
でもそれをすると大抵の場合、嫌われてしまうし、純粋に事実を伝えてもそれがその人にとって不都合だったりもする。 人は都合のいい生き物だから、常に合理性を求めて行動してはいないのだろうと思う。 現にボク自身、それをして知人の反感を買ったことが沢山ある。
このある変化、この中にある小さなことこそ重要である。 目の前に広がる光景がどんなに無意味なものに見えたとしてもそこになにか情報はないかと貪欲に探すことで、より多くの事実がより鮮明に脳内に映し出されるのだ。
我々はその小さくも、実に大きなものを見落としがちなのである。
小さなものは我々を見ている。